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「ちゃんと見える」という事

分かっている様で分かっていなかった…

知っている様で知らなかった…
「ちゃんと見える」という事がどういう事なのか、50年以上が過ぎて初めて知った。

中学の時に、よくある学校で行う健康診断の一つの眼科検診で、視力が落ちている事を部活の顧問に指摘され眼科へ行くことになった。検査の結果、左右の眼ともに 0.3~0.4 程度の視力と乱視である事がわかり、その診断書を持ちメガネ屋さんに行き始めてメガネを作った。

この時、メガネをして「よく見える」と思った記憶はあまりない。
確かに、しないよりもしている方が見えている様な気はした。しかし、明らかに違うという感覚はなく、メガネをかけたその状態に慣れるという事も無く、それよりもメガネをかけている事が煩わしく感じて、結局数ヶ月でかけなくなってしまった。
大学に入るとすぐにバイクに乗る様になった事もあって、新たにメガネを作り再び挑戦するも結果は同じだった。
それ以来、メガネをかけることはなくなった。

それから30年以上が経った。

カミさんがメガネを作りたいと言うので一緒に行き、わたしも老眼が進んでいることもあり、軽い気持ちで検査を受ける事にしたんだが、これが思わぬ結果となった。

カミさんは視力はとても良好で特に支障はなかったが、年齢なりに老眼が入っていたことから老眼鏡を作る事にした。
ところが、メガネを作ろうなんて思ってもいなかったどころか、何も考えていなかったわたしが「視機能」に問題があり、「ちゃんと見えていない」と言う事が分かった。

50歳を過ぎてから初めて知った衝撃の事実である。

人間がもつ五感から脳へと送られる知覚可能と言われる情報の80% ~ 90%を担っているのが目からの情報であると言われている。


知っている人も多いと思うが、人間がもつ五感から脳へと送られる知覚可能と言われる情報の80% ~ 90%を担っているのが目からの情報であると言われている。
左右2つの異なる眼から得た情報はそれぞれ脳へ送られ、その情報を脳で整理し一つの映像として「見える・見ている」という認識をしている。この情報の入口となっている眼は、一般的に視力という精度の様なものを基準に判断される事が多く、視力が良いか悪いかで眼が良いか悪いか、よく見えるか、見えないかが判断されている。
ところが、今回受けた「両眼視機能検査」では、視力は検査のうちの一つであり、それ以外の様々な機能や要素を検査・考察し診断するもので、これらの検査の結果、わたしの両眼視機能に問題があったという事である。

専門的なことは素人のわたしでは上手く説明できないが

簡単に言うと、人が何かを見ようとする時、その何かに正確にピントが合い、それらの情報を得て、その情報が脳に送られ映像として認識されるのが正常な機能であるとすると、わたしの場合、見ようとしているその何か、の手前でピントが合う様に動いてしまうため、それを修正しようと常に眼の周囲の筋肉や機能が働いている状態にある。それも、朝起きてから寝るまでの間、休む間も無くずっとである。
当然、眼の周囲の筋肉や機能は疲れ、その影響が様々なところに及ぶ様になる

その一つとして、わたしはそれまで肩こりというのを感じた事がなかった。というか、「肩がこったな〜」というのが分からなかった。仕事をする様になってから、変な頭痛が出る様になり、ある日突然耳鳴りがしたり、朝起きるといきなり首が回らなくなっていたという事が時々起こる様になり、それは肩こりからきているものだと聞いて、この症状が出た時が「肩がこっている」合図なんだと「思う」様になっただけで、肩がこったとはどういう事だということを感じた事がなかった。

新しくメガネを作って

半年くらい経った頃、なんだか肩にずっしりと重い物がのっかってる様な、動きが悪く硬くなっている様な気がして、カミさんに「なんか肩が重い様な気がするなぁ〜」と言ったら
「それって肩がこってるってことだよ(笑)」
「肩がこるのを感じる様になったんだね」と笑顔で言われた。
これまでずっと両眼視機能の不具合で緊張し無理し続けてきた事で、肩こりも慢性化し感じることさえなくなってしまっていた身体が、メガネをかけることで休む事ができ、本来の状態に徐々に戻ってきたのか、編集などのデスクワークで肩がこるのを感じる様になってきた。
もちろん、変な頭痛も、耳鳴りも、首が回らないという事も無くなっていた。

これは検査に当たってくれたドイツマイスター眼鏡院の中西さんもおしゃっていた事である。ここまで説明した事は、中西さんから説明していただいた事を、わたしの理解できる範囲で書いてみた事であり、実際にはもっといろんな話をして、いろんな説明をしてもらい、

「これからは肩こりや頭痛もきっとなくなりますよ!!」と笑顔で言っていた。

ドイツマイスター眼鏡院

今回のメガネを作ってもらったのは東京の青山にあるドイツマイスター眼鏡院。
検査を担当してくださったのが中西さん。
ドイツマイスター眼鏡院では「両眼視機能検査」を行っている。
この検査は、ドイツ国家公認眼鏡マイスターという、ドイツ国家公認の眼鏡士にしかできない検査であり、この検査ができるドイツ国家公認眼鏡マイスターは日本国内には4人しかいない。
※ 両眼視機能というものがどれほど大切なものかという事は、是非オフィシャルサイトをご覧ください!!

ドイツマイスター眼鏡院では、両眼視機能検査をもとに、それぞれの役割を持ったメガネを作ってくれる。
単に「視力が良い=眼が良い」という事ではなく、眼の機能(両眼視機能)がどの様な状態であるのかという観点から、「どの様に見えているか」という事を診断した上でメガネを作るという事の重要性を教えてくれる。

ちなみに、わたしは両眼視機能に問題があったのだが、見えていなかった訳ではない。車にも乗っていたし、子供の頃から野球、バスケットボール、ラグビーと球技もずっとやってきて、それなりの成績だった。
つまり、「見えている」わけだ。

じゃあ、何がどうで、どう変わったの??

人は左右2つの眼で得た情報を脳に送り、脳で整理して1つの映像として見ている。つまり、目の前のものを「見ている・見えている」と脳で認識している、という事にもなる。つまり、ドイツマイスター眼鏡院のウェブサイトにもあるとおり、「ヒトは脳で見ている」という事である。
両眼視機能がどういう状態かという事で、その情報を元に脳はどう見ていると判断するのかが左右されるという事にもなる。


おかげで、わたしはこれまで見たことのない世界を見る事になった。
その辺はいろいろ感じたりもしたのでまた次回、書きたいと思う。

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